SK IP LAW FIRM

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


SK特許業務法人
〒150-0012
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広尾ビル4階
TEL 03-6712-6985
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SK特許業務法人の知財戦略ブログ

SK特許業務法人 特許実務メモ

 

SKIPでは、日本の特許事務所には珍しく「グーグル式マネジメント(現場による意思決定)」を採用していま す。

なぜならば、グーグルのようなIT企業と特許事務所とは、ともに理系出身のエンジニアが集まる知識労働者の働く 場所であるという点で共通しています。であれば、経営がめちゃくちゃ上手く行っているグーグルのやり方をそのま んま徹底的にパクってしまえばうまくいくのではないかという単純な考 えです。

また、グーグルは、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンという2人の天才技術者によるパートナーシップで経営しているため、奥野、伊藤の2名のパートナーシップで経営しているSKIPとしては、グーグルの経営戦略が非常に参考になるという理由もあります。

グーグルという会社(小生の親戚(シリコンバレー在住の中国系アメリカ人)がグーグルのシリコンバレーの本社勤 務なので色々教えてもらっていま す・・・)は、トップダウン型の経営ではなく、ボトムアップ型の経営をしていることで有名です。

なぜなら、次の四つの条件が満たされていれば、トップダウ ンの意思決定はあまり必要ないためです。

1.現場の社員が結果に責任を負わされている。

2.社員がリアルタイムの業績データを入手できる。

3.業績に影響を及ぼす主要変数について社員が決定権を持っている。

4.結果、報酬、評価の間に密接な関連がある。

SKIPでは、オープンブックマネジメントによって社員全員がリアルタイムの業績データを得ることができます。 また、完全歩合制の報酬システムによって、現場の社員が結果に責任を負わされています。また、備品購入、改善活 動、プログラム開発、ブログでの情報発信、独自の営業活動などを経営陣(奥野弁理士など)の決済なしで、各自の 決済枠の範囲内で勝手に行うことができ、業績に影響を及ぼす主要変数について社員が決定権を持っています。そし て、その結果、報酬、評価の間に密接な関連があります。

よって、SKIPの経営、人事、報酬体系などはグーグル式 マネジメントに親和性が高いと考え、下記のグーグルの 10のルールをSKIPでも守っています。



1.採用の面接は多人数で

SKIPでは、所員が誰か一人でも反対したら、その人は採用しません。

2.あらゆる要望に応える

所員の欲しがる高性能PC、大型モニタ、高速プリンタ、便利なソフトウェアなどの業務の効率を向上させる設備投 資には積極的に協力します。その際、経営陣(奥野弁理士など)を説得するための工数が無駄ですので、各自の決済 枠の範囲内で自由に設備投資が可能なシステムとしています。

3.個室は与えない

SKIPには所長室はありません。パートナーの個室もありません。また、各自の机、椅子なども同じ物を使ってい ます。つまり、すべての所員が大部屋でワイワイガヤガヤと議論するホンダの「ワイガヤ経営」を採用しています。 こうすることで、所員のコミュニケーションを良好にしています。今後も、SKIPは、必ずワンフロアの大部屋に こだわってオフィスを選んで参ります。

4.連携を取りやすい工夫を

SKIPでは、全所員が個人メールアドレスを持っており、個人メールのやりとりをするときにはCCで代表メー ルにもメールを送るようにしています。そして、全所員が代表メールアドレス来たメールを読めるようにしていま す。また、全所員がスカイプのアドレスを持っており、自宅で仕事をしているときにも、他のメンバーやクライアン トとビデオ会議ができるようにしています。また、グーグルカレンダー(グーグルアップスという法人用のセキュリティの高いバージョ ン)によってスケジュールを共有化しています。そして、チャットワーク、エバーノートおよびドロップボックス(いずれも法人用のセキュリティの高いバージョン)という情報共有ソフ トを用いて、各自のもつ業務ノウハウをすべて横展開して共有化しています。

5.商品は真っ先に社員が評価

クライアントに原稿を納品する前には、必ず奥野弁理士または伊藤弁理士のいずれかが原稿をチェックして品質管理 をしています。まずは、所内での品質管理基準をクリアしたものではなければクライアントには納品できない仕組み にしています。

6.創造的活動を奨励する

SKIPの所員は、自分のオフィス滞在時間の20%を自分の好きなプロジェクトに費やすことができます。私たち の秘密というほどではない、もう一つの秘密兵器は、所内のメーリングリスト、チャットワーク、エバーノートおよびドロップボック ス(いずれも法人用のセキュリティの高いバージョン)です。このSKIP横断的なサジェッション箱には、新しいマクロのプログラムコードから、日米欧中韓台の特許法の改正情報アまでさまざまなアイディアを投稿できます。

7.なるべく大勢の意見を聞く

SKIPでは、唯一判断を下す者を英雄視するのではなく、「多数は少数より賢い」というスタンスに立っていま す。どんな判断を下そうとも、その前に、広い視点をつねに求めます。SKIPでは、パートナー弁理士の役割は、 専制的に決断を下すのではなく、さまざまな視点を集めることにあります。

8「悪魔」になることなかれ

このグーグルのスローガンについては、SKIPも本気でこれを実践しようとしています。どこの組織でもそうです が、人々は自分の物の見方というものに熱狂しがちです。しかし、ほかのよく知られた特許事務所のマネージメント スタイルとは違って、SKIPでは誰も他の所員を怒鳴りつけたりはしません。寛容とリスペクトが育まれる環境を 作りあげたいのであって、イエスマンだらけにしたいわけではないからです。

9.データに基づき決定する

SKIPでは、ほとんどの判断というのは、オープンブックマネジメントによって共有化されている量的分析に基づ いて行います。私たちは、インターネット上の情報だけでなく、社内の情報をも管理するシステムを作り上げていま す。私たちは、多くの理系の修士・j博士を抱えており、彼らが業績を解析し、トレンドを描くことで、SKIPを 可能な限りアップトゥデートに保つことができます。

10.効率的なコミュニケーション

SKIPでは、全所員が集まって会議をすることはありません。その代わりに、チャットワークという所内チャットシステムを用いて、オフィスにいる所員、在宅勤務の所員、出張中の所員がリアルタイムにディスカッションをすることによって効率的に意思決定を行うことができます。また、意思決定の結果として実行することになったプロジェクトは、責任者に対してチャットワークでタスクとして割り振られて、タスクが完了して消し込まれるまで所員全員が進行状況を確認できる形でスケジュール管理が行われます。こうしたことにより、マネジメントサイドがナレッジワーカーがいま何を考えているかがわかり、逆もまたしかりとなります。

そのため、SKIPでは、経営会議でGoogle の 「20%ルール」の採用を決定しています。すなわち、SKIPのメンバーは、 SKIPの 新オフィスにいる時間の20%を自由に使って好きな事に取り組めることになります。自分で業務 効率化のマクロの開発プロジェクトを立ち上げたり、英語・中国語・韓国語の勉強会に参加した り、弁理士試験のゼミをしたり、日欧米中韓台の判例研究会をしたり、各自のブログを通じた情報 発信、自分が興味のある企業への独自の営業活動などを自由に行えるようになります。今後、 SKIPでは、メンバーの「本人が純粋にや りたいこと」に取り組めるように応援していきます。

このように、オフィスにいる時間の20%をルーチンワークではなく、改善活動にあててもらうことによって、経営 陣がアホであっても自動的に業務効率が向上し続けるため、SKIPの売上の増大に伴って所員を同じペースで増や さなくても少ない人数で多くの案件をこなすことができるようになります。その結果、SKIPの利益率も向上し、 所員の年収も増え続けるという状況を構築できます。また、この20%がバッファーとして働きますので、緊急案件 をクライアントから依頼されても、一時的に20%の改善活動を棚上げして緊急案件の処理に回れば納期遅れが発生 しないという別の大きなメリットもあります。そのため、所員には常に全力の80%でルーチンワークに取り組んで もらい、残りの20%で自発的な改善活動などに取り組んでもらっています。

このグーグルの社風はかつてのDEC(その後のコンパック、現在のHPのパソコン事業部)の社風にそっくりであ ると言われ ており、SKIPではDECの「技術者至上主義」の社風について研究した上で、意識的に「週90時間自発的に喜 んで働いてしまう社風」を構築して、遊びと仕事が一体化した究極のワークライフバランスを実現すべく努力してい ます。DECの社風は、「エンジニア出身のあるカリスマ経 営者が率い るIT企業である。そこではマネジャーよりもエンジニアが尊重され、現場の誰にでも大きな自由が与 えられている。この企業で何よりも強調されるのは「自律」と「自由」だ。社員はみな、その文化に魅 力を感じまた誇りを持ちながら働いている。」という感じだったと言われていま す。まさに理想 的な企業文化だと思います。

なお、SKIPでは、戦略レベルではトヨタの「リーン生産方式」を採用していますが、戦術レベルではキャノンの 「セル生産方式」を採用しています。つまり、SKIPの業務フローは、トヨタの「リーン生産方式」とキャノンの 「セル生産方式」のハイブリッドモデルであり、そこにグーグルの「20%ルール」の味付けが施されたものと言え ます。

具体的には、SKIPは、創業当初から完全歩合制のセル生産方式を採用しています。そのために、専属の事務 担当者は所員12名のうち1名だけであり、人件費(固定費)が極端に圧縮されており、特許業界内でも最高水 準の歩合(担当歩合35~50%、営業歩合5%、指導歩合5~15%=合計約67%=売上の2/3)が実現 されています。通常の特許事務所では、完全歩合制の場合には歩合33%=売上の1/3が一般的ですから、 SKIPの場合には通常の特許事務所の2倍程度の報酬水準になっています。

その代わり、SKIPの弁理士・特許技術者は、自分たちで営業、事務、技術、翻訳などのすべての工程をこな さなければなりませんので非常に高い能力を要求されます。そのために、高い報酬がもらえるという仕組みで す。また、経営サイドから見ると、このような高い能力の人材であればクライアントを連れて独立開業や転職を してしまうかもしれないので、報酬を高くして定着率を向上しなければならないという理由もあります。そのた め、SKIPには、所長の奥野よりも年収の高いメンバーが複数名おります。

これもグーグルの受け売りですが、「自分で起業するよりも メリットが大きくなければ、エンジニアは自分の勤める企業でイノベーションを起こすことはない」 というモットーでSKIPも経営を行なっています。だって、頑張って仕事しても経営陣や事務グループに搾取され て美味しいところ全部持っていかれたらやる気でないですよね。なので、SKIPでは、実績を出した弁理士、特許 技術者には経営陣(奥野弁理士)を超える報酬をもらえる仕組みを導入して、自分で独立開業するよりもSKIPで バリバリ頑張って、どんどん業務改善提案をしたほうが得な仕組みにしています。

SKIPの名物になった「外国出願費用を30%以上削減する方法」も、SKIPの奥野彰彦 代表弁理士が長年の 自分勝手な歪んだでたらめな経営戦略の独学の結果、このグーグル式マネジメント方式というシリコンバレーでは当 た り前ですが日本ではあまり取り入れられていない経営方法を採用 したおかげてあると考えております。