SK IP LAW FIRM

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


SK特許業務法人
〒150-0012
東京都渋谷区広尾3-12-40
広尾ビル4階
TEL 03-6712-6985
FAX 03-6893-1412

SK特許業務法人の知財戦略ブログ

SK特許業務法人 特許実務メモ

 
どんな特許事務所がオススメよ?

 
特許事務所への転職を検討しておられる大学院生、企業の研究者の皆様におかれましては、以下の注意点を考慮 の上、特許事務所への転職をされることをオススメします。


特許事務所には以下のようにいろいろなタイプがありますのでご自分にあった事務所に就職されることをオス スメします。相性の悪い事務所に就職したら・・・地獄です。


★特許事務所の経営スタイル(ワンマン経営 対 共同経営)

カリスマ経営者によるワンマン経営
利点:
創業者(またはその後継者)による完全なワンマン経営が行われ、トップダウンで意思決定が早い。
多くの場合には、ワンマン経営者の子息などが跡継ぎとして入所しており、後継者がはっきりとしている。
ワンマン経営者の親族・関係者が所内に勤務している事が多く、忠誠心が高いため組織が分裂しにくい。
欠点:
創業者が間違った方向に暴走した場合に、チェックアンドバランスが働きにくく、裸の王様になりやすい。
ワンマン経営者の子息などが跡継ぎになることが決まっており、若手の野心ある人材が辞めていくことが多い。
勤務実態のない親族・関係者などの公私混同が起こりやすく、他のメンバーの忠誠心が低下しやすい。

数名のパートナーシップによる共同経営(SKIPはこっち)
欠点:
パートナー同士の合議を行う必要があるので、意思決定が遅くなりやすい。
後継者がはっきりとしないので、次世代のパートナー候補の間で権力闘争が起こりやす い。
赤の他人の集合であるので忠誠心を意図的に高めるような企業文化を構築しな いと分裂しやすい。
利点:
他のパートナーによるチェックアンドバランスが働 きやすく、経営上の大失敗が少ない。
若手の野心ある人材が辞めずによく働くこ とが多い。
公私混同が起こりにくく、親族・関係者以外の一般 メンバーの忠誠心を高めやすい。

ちなみに、SKIPは、奥野(持分67%)、伊藤(持分33%)の特許業務法人ですので、典型的な共同経営 タイプに該当します。また、SKIPでは、以下のような経営方針を採用しているため、共同経営タイプの中で もかなり極端な経営方 針を採用していると言えます。
●経営者の親族・関係者(愛人など)の入所を禁止しています。
●所員全員が、毎日のリアルタイムの売上、報酬計算の結果を所内のシステムを使って閲覧可能です。
●所員全員が、浅田会計の作成する毎月の試算表、推移表、年度末の確定申告書を閲覧可能で す。
果たして、SKIPがこのような極端な共同経営を続けてもパートナー同士が分裂せずにうまく発展していくか どうかは不明ですが、今のところは深刻な問題は出てきていないので、このような極端な共同経営スタイル で行くところまで行っ てみようと考えています。

★特許事務所の組織形態(個人事業 対 特許業務法人)


個人事業
利点:
創業者(またはその後継者)によるワンマン経営を行いやすい。
創業者(またはその後継者)にとっては事務所の利益をすべて自分のものにできるので有利である。
社会保険(厚生年金、協会健保など)に加入せずに済むことが多い。
経営者の個人的経費(接待交際費など)を事務所の経費として落としやすい。
欠点:
経営者が死亡・怪我・病気した場合に代理人不在の状態が発生しやすい。
事務所の利益がすべてワンマン経営者に集中するので他のメンバーに不満がたまりやすい。
社会保険に加入しないことが多いので、各自が自己負担で社会保険に加入しなければならない。
経営者の個人的経費が事務所の経費として落とされることが多く、他のメンバーに不公平感が蔓延しやすい。
国内クライアントに対する売上の10%以上が源泉税として徴収されるので資金繰りが悪化する。
創業者が引退するときに、子息に世襲する場合を除いて、持分の譲渡が困難である。


特許業務法人(SKIPはこっち)
欠点:
創業者以外に株式持分・経営権を与えるため、創業者(またはその後継者)の権力が弱くなり地位が危うくな る。
複数のパートナーの間で経営方針が異なると権力闘争・派閥争いが起こりやすい。
創業者(またはその後継者)にとっては事務所の利益をすべて自分のものにできないので不利である。
社会保険に加入しなければならないので、上手に報酬システムを設計しないと人件費負担が増える。
経営者の個人的経費(接待交際費など)を事務所の経費として落とすことが困難になる。
利点:
一部のパートナーが死亡・怪我・病気した場合にも代理人不在の状態が発生しない。
事務所の利益を複数のパートナーで持分に応じて分配するのでパートナー間では不満がたまりにくい。
社会保険に加入しなければならないので、所内メンバー全員の老後・病気の不安が軽減される。
経営者の個人的経費が事務所の経費として落とされにくいため、他のメンバーに不公平感が発生しにくい。
国内クライアントに対する売上に源泉税が課されないので資金繰りが改善する。
創業者が引退するときに、非血縁者である新しい経営者が借金をしなくても段階的に経営権を買い取れる。

ちなみに、SKIPは、創業2年目にすぐに特許業務法人に法人成りしました。そのために、小規模なうちか ら奥野の独裁経営を抜けだして奥野・伊藤のチーム経営に移行しましたので、奥野の妄想による暴走が防がれて 早期に安定した経営スタイルに移行できたと思います。また、経営方針は一人で悶々部屋にこもって疑心暗鬼に なりながら検討するよりも、二人で他の所員もいる前で一切隠し事なしでディスカッションしながら検討したほ うがよいものができると痛感しています。

ただ、パートナーが多すぎても、船頭多くして山にのぼりますので、グーグルを真似して拒否権を有する種類株 を有するシニアパートナーは2人だけにして、他の新しいパートナーは、一般的な議決権と持分はあるけれども 拒否権はないジュニアパートナーとして迎え入れるのがよいと考えています。そして、代表パートナーが引退し たら、ナンバー2のパートナーが代表パートナーになって、ジュニアパートナーの中から一人だけ新しくシニア パートナーを選出していけば、常に後継者がはっきりしていて権力闘争が起こりにくくてよいと思っています。

果たして、SKIPがこのようなグーグルの真似をした経営スタイルを続けても所内で権力闘争が発生せずにう まく発展していくかどうかは不明ですが、今のところは深刻な問題は出てきていないので、このようなグー グルのモノマネの経営スタイルで行くところまで行ってみようと考えています。



★特許事務所の業務フロー(ベルトコンベア生産方式 対 セル生産方式)

ベルトコンベア生産方式
利点:

各メンバーは単一業務をこなせばよいだけなので、一部の能力が高ければ他の能力は低くても良い

一部の能力だけ優れた人材を揃えればよいので報酬は低くてもよく技術部門の人件費(変動費)が低くて済む
メンバーごとの能力差がはっきりしないので能力の低いメンバーでもある程度の報酬がもらえる
特許業界で一般的なベルトコンベア型に慣れた人材を中途採用してもそのまま使える
中途採用中心の人材採用でも問題ないので、人材育成に時間・労力・コストがかからない

人材育成に時間がかからないので人材の定着率は低くてもよく、短期雇用で人件費を抑制できる

各メンバーには最低限のツールのみ与えて、高価な設備は必要な工程にのみ集約化できる
各工程ごとにノウハウを集約化すればよいので、ノウハウの水平展開は不要である
ノウハウを水平展開したくなるようなインセンティブ制度を設ける必要がなく、ボーナスを安く済ませられる

弁理士・特許技術者が特定のクライアントと仲良くなって裏切る心配がないので待遇を低くできる

経営陣は営業だけしていればよく、事務グループと結託して搾取率を高くすることができる
欠点:
一品ごとの完全受注生産には適しておらず、大手電機メーカー相手の大量受注のビジネスモデルになりやすい。
営業、明細書作成、翻訳、事務、経理などの工程ごとの滞留があるため在庫・生産リードタイムが長くなる
各メンバーが単一工程に特化しているため生産ボリュームの変動への適応力が低い
事務グループが休みの早朝、夜間、土日、年末年始、お盆、ゴールデンウィークには業務がストップする

事務グループが経営者と結託して権力を握り、弁理士・技術者が奴隷化される問題が発生しやすい
一部のメンバーがサボタージュ、反乱を起こすと、他のメンバーが代替できないので労使紛争が起こりやすい

各メンバーごとの能力差がはっきりしないので能力の高いメンバーも安い報酬になってしまう

弁理士・特許技術者が、各自で事務、翻訳も行えないので、専属の事務担当者の採用数を増やさざるをえない

専属の事務担当者が増えるので、事務部門の人件費(固定費)が増大する
各メンバーが自分のクライアント・案件に責任をもたないので仕事が面白くなく士気が低下する

特定のクライアントごとに特別なスペックを実現しにくいので顧客満足が低下しやすい
弁理士・特許技術者が、各自で営業も行わないので所長一人が営業せざるをえず営業力が低下する

経営陣が営業に専念せざるを得ず自分で稼ぐことは不可能なため、経営陣による搾取率を高くせざるを得な い


セル生産方式(SKIPはこっち)
欠点:

各メンバーが営業、事務、技術、翻訳などをこなす多能工になるための高い能力を有する必要がある

高い能力を有する人材を揃えるためには高給を支払わざるを得ず技術部門の人件費(変動費)が高くなる

各メンバーごとの能力差がはっきりするので能力の低いメンバーは報酬が低くなる
ベルトコンベア型に慣れた人材を中途採用すると不適合を起こしやすいので新卒採用を中心にせざるを得ない
新人を多能工化するための人材育成に時間・労力・コストがかかる

人材育成に時間がかかるので人材の定着率を向上して中長期雇用を実現しなければならない

生産性向上のため、高機能PC、大型モニタ、最新ソフト、マクロなどのツールを各メンバーに提供する必要 がある
各メンバーごとのノウハウが属人化しないように経営陣がノウハウの水平展開を促進する必要がある
ノウハウを水平展開するインセンティブを与えるため、高額なボーナスを支払う必要がある

弁理士・特許技術者が特定のクライアントと仲良くなって裏切って独立しないように待遇をよくする必要があ る

経営陣もある程度自分で稼がなければならず、搾取率を低くせざるを得ない
利点:
一品ごとの完全受注生産の典型的な多品種少量生産である特許業界に適している。
営業、明細書作成、翻訳、事務、経理などの工程ごとの滞留がないため在庫・生産リードタイムが圧縮できる
各メンバーが営業、事務、技術、翻訳などをこなす多能工になるため生産ボリュームの変動への適応力が高い
事務グループが休みの早朝、夜間、土日、年末年始、お盆、ゴールデンウィークでも業務が滞り無く進行する

事務グループが経営者と結託して権力を握り、弁理士・技術者が奴隷化される問題を未然に予防できる
一部のメンバーがサボタージュ、反乱を起こしても、他のメンバーが代替可能なので労使紛争を予防できる

各メンバーごとの能力差がはっきりするので能力の高いメンバーは歩合制で青天井の報酬がもらえる

弁理士・特許技術者が、各自で事務、翻訳も行うので、専属の事務担当者の採用数を減らせる

専属の事務担当者が減らせるので、事務部門の人件費(固定費)を圧縮できる
各メンバーが自分のクライアント・案件に責任をもつので仕事が面白くなり士気が向上する

特定のクライアントごとに特別なスペックを実現しやすく顧客満足が高まる
弁理士・特許技術者が、各自で営業も行うので所長一人が営業するよりも営業力が格段にアップする

経営陣が営業に専念せずに済み自分である程度稼ぐことができるため、経営陣による搾取率が低くても済む

ちなみに、SKIPは、創業当初から完全歩合制のセル生産方式を採用しています。そのために、専属の事務 担当者は所員12名のうち1名だけであり、人件費(固定費)が極端に圧縮されており、特許業界内でも最高水 準の歩合(担当歩合35~50%、営業歩合5%、指導歩合5~15%=合計約67%=売上の2/3)が実現 されています。通常の特許事務所では、完全歩合制の場合には歩合33%=売上の1/3が一般的ですから、 SKIPの場合には通常の特許事務所の2倍程度の報酬水準になっています。


その代わり、SKIPの弁理士・特許技術者は、自分たちで営業、事務、技術、翻訳などのすべての工程をこな さなければなりませんので非常に高い能力を要求されます。そのために、高い報酬がもらえるという仕組みで す。また、経営サイドから見ると、このような高い能力の人材であればクライアントを連れて独立開業や転職を してしまうかもしれないので、報酬を高くして定着率を向上しなければならないという理由もあります。そのた め、SKIPには、所長の奥野よりも年収の高いメンバーが複数名おります。


果たして、SKIPがこのようなキャノンを真似した経営スタイルを続けても弁理士・特許技術者が特定のクラ イアントと仲良くなって裏切って独立しまわないかどうかは不明ですが、今のところは深刻な問題は出てきてい ないので、このようなキャノンのモノマネの経営スタイルで行くところまで行ってみようと考えています。


特許業界の就職情報の入手サイト
弁理士会
弁理士会の求人サ イトには必ずアクセスしましょう。最も多くの求人情報が入手出来ます。ただし、無 料の求人サイトなので本気じゃない求人情報も多いです。
パテントサロン

パ テントサロンの求人サイトにも必ずアクセスしましょう。弁理士会の次に多くの 求人情報が入手出来ます。有料の求人サイトなのでほとんどは本気で人材を募集している特許 事務所ばかりです。また、弁理士会と違って、企業の知財部、特許調査会社などの求人情報も 入手できます。

リクナビ

リクナビで も研究、特許、テクニカルマーケティングほかの求人とまとめられちゃってますが、結構多く の特許関係の求人情報が入手できます。

知財お仕事ナビ

知財お仕 事ナビでも多くの求人情報が入手出来ます。有料の求人サイトなのでほとんどは 本気で人材を募集している特許事務所ばかりです。また、弁理士会と違って、企業の知財部、 特許調査会社などの求人情報も入手できます。

JOBダイレクト

JOBダイレクトでも多くの求人情報が入手出来ます。ロボット検索エンジンが自動で収集した特許業界の求人情報を入手出来ます。特許、弁理士などのキーワードを入力して探してくだ さい。

INDEED

INDEEDで も多くの求人情報が入手出来ます。ロボット検索エンジンが自動で収集した特許業界の求人情 報を入手出来ます。特許、弁理士などのキーワードと、勤務地として東京都などを入力して探 してください。

ジョブセンス

ジョブセンスで も多くの求人情報が入手出来ます。有料の求人サイトなのでほとんどは本気で人材を募集して いる特許事務所ばかりです。特許、弁理士などのキーワードを入力して探してください。ただ し、特許事務の仕事が多いので、弁理士・特許技術者向きではないかもしれません。なお、 ジョブセンス経由で採用されるとお祝い金がもらえるのでお得かもしれません。

ハローワーク

ハ ローワークでも多くの求人情報が入手出来ます。ただし、無料の求人サイトなの で本気じゃない求人情報も多いです。また、特許事務の仕事が多いので、弁理士・特許技術者 向きではないかもしれません。